ダイエットに効果的とされるホットヨガ。実際に、ダイエット目的でホットヨガに通っている方や、通おうとしている方はかなり多いようです。
しかし、ホットヨガは本当にダイエットに効果があるのでしょうか?
また効果があるなら、最も効果的な頻度や、痩せるためのコツなどはあるのでしょうか?
今回は、ホットヨガがダイエットに効果的と言われる理由と、ホットヨガでダイエットを成功させるために効果的な頻度、ホットヨガで痩せるコツなどをご紹介します。
もくじ
ホットヨガはダイエットに効果的?常温ヨガとは何が違うの?
ホットヨガとは、暖められた湿度の高い状態に管理されたスタジオの中で行うヨガのこと。ホットヨガが行われるスタジオは、室温36度、湿度は60%以上になります。
ただし、汗をかきやすい空間で行われるという以外は、常温ヨガのプログラムと大きな違いはありません。
それでは、ホットヨガは普通の常温ヨガとどのような違いと効果があるのでしょうか?
実は、ホットヨガの場合、常温ヨガよりもはるかに多くのカロリーを消費できるんです。
プールレベルのダイエット効果が!?ホットヨガの消費カロリー
ホットヨガには、特別なポーズなどはありません。室温と湿度が高い以外は、通常のヨガレッスンと同じようなポーズを行います。
しかしホットヨガは、おおよそ1時間のレッスンで330キロカロリーを消費することができるのです!
ちなみに、常温ヨガ1時間で消費されるカロリーは、おおよそ200キロカロリーほど。することは同じなのに、室温と湿度が高いだけで、消費カロリーにこんなにも大きな差が生まれるんですね!
ホットヨガ、常温ヨガの消費カロリーを比較!1ヶ月で大きな差が……
330キロカロリーと言えば、おおよそ白米200グラムぶんにも相当します!
1時間程度のジョギングで消費するカロリーとほぼ等しいのですが、運動が苦手な方にとって1時間のジョギングはかなり負担となりますよね……。
私の体感としては、1時間のジョギングよりもホットヨガ1時間のほうがずっと楽!
また、常温ヨガはと比較して、ホットヨガは1時間で130カロリー多く消費することになります。
1日1時間のレッスンを週3日・1ヶ月続けるとすると……
130カロリー×12日=1560カロリー
ホットヨガの方が1ヶ月で1560カロリー多く消費します。
1キロの脂肪を落とすためには7000カロリーの消費が必要と言われていますから、そう考えるとあなどれない差ですよね。
ホットヨガは、運動が苦手な人でもおトクにカロリーを消費できてしまう運動と言えるでしょう。
ホットヨガダイエットで痩せる5つの理由
ヨガにダイエット効果があるとされているのは、「多くのカロリーを消費するから」という理由だけではありません。どうしてホットヨガにはダイエット効果があるとされているのでしょうか?
カロリー消費以外の、ホットヨガのダイエット効果をまとめてみました。
効果1.基礎代謝がアップする
ホットヨガはゆるやかな運動ですが、全身の筋肉を鍛えることが可能です。
決してマッチョになってしまうわけではなく、あくまでヨガをするためのしなやかな筋肉をはぐくむことができるだけ。
ですが、結果的に全身の筋肉量が増えれば、基礎代謝量もアップします。
基礎代謝量がアップするということは、寝ていても消費されるカロリーが増えるということ。
これがダイエット効果につながるのは、当然お分かりいただけますよね?
ちなみに、冷え性を改善させる、基礎体温を上げることによっても基礎代謝は上がります。
ホットヨガには冷え症改善効果もあるので、さらに基礎代謝を上げることができるというわけなんですね。
効果2.冷え性・むくみが改善する
先程もご紹介した通り、ホットヨガは室温36度の中で行われます。
暖かい空間の中で身体を動かすと、血流やリンパの流れの滞りが改善しやすくなるのです。
血流やリンパの滞りが改善すれば、自然と冷え性やむくみは改善します。
むくみが改善すれば、全身の老廃物が排出されやすくなるほか、それだけで見た目はぐっと細くなります。
さらに血流が改善し冷え性が改善すれば、先に述べた通り基礎代謝を上げることとなるのです。
効果3.デトックス効果
ホットヨガでは、レッスン中に大量の汗をかきます。
1時間のホットヨガのレッスン中にかく汗は、2リットルともそれ以上とも言われています。
私達が汗をかくときに体外に排出されるのは、水分と塩分だけではありません。
体内に溜まった老廃物も汗と一緒に排出されているのです。
老廃物が排出されるということは、ホットヨガにはデトックス効果があるということ。
また、リンパの流れが改善することによって、さらに老廃物は排出されやすくなり、デトックスの相乗効果が得られるのです。
効果4.お通じがよくなる

ヨガに限らず、身体を動かすことは、便秘の改善にも効果的です。
みなさんも、座っているときには感じなかったのに、動き始めてから唐突にトイレに行きたくなるようなことってありますよね?
身体を動かすと、腸のぜん動運動が活発化し、便秘の改善につながるのです。
さらに、ホットヨガで全身の血行を改善していれば、内臓にもしっかりと血液が行き渡ります。
その結果、腸はより積極的に働くようになり、便通がますます改善してしまうというわけなんです。
効果5.過食予防
ホットヨガには、ストレス解消効果があります。
実際に、ホットヨガを行う前と後では、GABAやエンドルフィン、セロトニンといったリラックス効果のあるホルモンの量が増加していることが、医学的な研究で分かっています。
これらが体内で濃度を増やすと、人間はリラックスを感じ、ストレスを解消できるんです。
多くの場合、過食というのは日常のストレスを解消するために、身体が手っ取り早い癒しの方法として食べ物を求めることで行われるもの。
ホットヨガを行うことでストレス解消に繋がれば、過食をする必要はなくなりますよね。
それだけでなく、セロトニンは私達を「夜になると眠くなる身体」にし、安眠に導きます。
過食は多くの場合夜に行われることが多いですが、眠ってしまえば、過食行為はできませんよね。
ホットヨガダイエットの効果をアップさせる3つのコツ
せっかくホットヨガでダイエット効果を狙うのならば、少しでも効果的な方法でホットヨガを行いたいもの。
そこで、ホットヨガのダイエット効果をアップさせるコツを3つご紹介します。
コツ1.おすすめ頻度は週●回!
私が通っているホットヨガスタジオのインストラクターさんは、「ダイエット目的ならできれば毎日、最低でも週に2日はレッスンを受けてほしい」と言っていました。
なぜなら、ヨガは習慣にすることで痩せやすい体質を作るから。
はじめにご紹介したとおり、ホットヨガのレッスンは1回あたり330キロカロリーを消費します。その意味でも、ホットヨガのレッスンにはできるだけ頻繁に通いたいですね。
ちなみに、仕事やプライベートが忙しく、ホットヨガスタジオに通えない日には、自宅でヨガを行うのがおすすめです。
ホームセンターなどでなら、1000円程度でヨガマットを購入することができます。
最近はYoutubeなどでも多くのヨガ動画を観ることができますから、動画を再生しながらヨガを行ってもいいでしょう。
コツ2.レッスン後2時間は食事を控える
ホットヨガでダイエットをするためには、ホットヨガのレッスン後2時間は食事を控えることが大切です。
ホットヨガで大量に汗をかき、老廃物を輩出したあなたの身体はまさに乾いたスポンジ状態!
乾いたスポンジがどんどん水を吸い込むように、ホットヨガのレッスン後のあなたの身体はどんどん食べ物を吸収してしまいます。
ただし、逆にこの性質を利用して、高たんぱくな食べ物を食べるのはとてもよいことです。
ホットヨガ後におすすめな食事とは?

ホットヨガ後、2時間以内にお腹が空いてしまうことはあります。また、この仕組みを逆手にとって、栄養補給したい方もいるでしょう。
そんなときにおすすめ食事は、プロテインや鶏のささみ。
最近は持ち運びの出来るサラダチキンのスティックや、プロテインバーなどがコンビニで売られています。
ホットヨガでダイエットをするといっても、からだを作る基本は食べ物です。
からだの8割は食べ物で作られるといいますから、食事には十分注意しましょう。
コツ3.長期的に取り組む
ホットヨガは確かにダイエットに効果的ですが、レッスンに通い始めたからと言ってすぐに効果が出るわけではありません。
レッスン前と後を比べると、2キロほど体重が落ちているかもしれませんが、それはすべて水分。飲みものを飲めば、あっというまに体重は戻ってしまいます。
脂肪を燃焼させるためには、繰り返しホットヨガのレッスンに通う必要があるのです。
すぐに結果が出ると思って取り組んでしまうと、いざ痩せていなかったらモチベーションが落ちてしまい、ホットヨガに行く気も失せてしまいますよね。
そうならないためにも、ホットヨガダイエットには長期的に取り組む必要があると分かった上でレッスンを受けましょう。
ホットヨガダイエットに効果的な食事は高タンパク×低脂質がキーワード!
ホットヨガをするだけでも十分にダイエット効果は得られますが、食事を組み合わせればさらに効果を倍増させることができます。
食事の基本は、「1日3回、バランスよく、さまざまなものを食べること」。
特にダイエット中は、野菜と肉や魚を積極的に食べるようにしましょう。
葉野菜などのサラダもよいですが、身体を冷やさないという意味では根菜類もおすすめです。また、たんぱく質を含む大豆製品を摂るのも理想的ですね。
肉や魚はダイエット中には避けてしまいがちですが、たんぱく質は身体の基本。
ホットヨガを続けていくための筋肉を作るためにも、爪や肌や髪がぱさぱさにならないためにも、たんぱく質は積極的に摂取してください。
糖質制限ダイエットのやりすぎは『過食』に繋がる恐れが……!
近年ではダイエット中は糖質を避けることが多いですが、糖質を減らしすぎると反動で過食してしまう可能性もあります。
玄米や雑穀米、全粒粉のパンやパスタ、おそばなど、身体にいいもののなかで自分の好きなものがあればメニューに加えましょう。
せっかくホットヨガでストレス解消をしているのに、食べ物でストレスを溜めてしまっては意味がありません。
ヘルシーなメニューの中でも色々と工夫をして、自分が「おいしい!」と思って食べられるものを探したいですね。
まとめ
ホットヨガにダイエット効果が期待できる理由や、ホットヨガでより効率的にダイエットを行うためのポイントがお分かりいただけたでしょうか?
皆さんもこれらのポイントを参考に、ヨガインストラクターのようなスレンダーで美しい身体を目指してくださいね!