ホットヨガの基本

ホットヨガは体に悪い?事故・健康のリスクがあると言われる理由と危険を避けるための注意点

ダイエット効果や体調がよくなると話題のホットヨガ。

その反面、「ホットヨガは身体に悪い!」「ホットヨガには事故や健康被害のリスクがある!」そんなふうに言われることがしばしばあります。

本当に、ホットヨガは危険なのでしょうか?

ホットヨガが危険と言われる3つの理由……

結論からいうと、そんなことはありません。

ホットヨガは、しっかりとリスクを知っておけば安全にレッスンを受けることができるんです。

今回は、ホットヨガを安全に行うために、ホットヨガが危険と言われる3つの理由をご紹介します。

ホットヨガの危険性1.高温多湿の環境

ホットヨガは、室温36度、湿度60%の屋内で行われます。
そのため、レッスン中に熱中症になってしまうリスクがあるのです。

実際に、日本スポーツ協会でも、気温35度以上の場合は運動は原則中止するように言われています。

ですが、ホットヨガのスタジオは直射日光が当たりません。

また、ヨガは激しい運動ではなく、基本的にはゆるやかな動きが続きます。そのため、同条件の屋外での運動よりもずっと熱中症になる可能性は低いです。

熱中症を避けるためには、こまめな水分補給が大切。
レッスン中にはインストラクターさんからも水分補給の指示があるはずですが、それ以外でも、喉が渇いたと思うよりも前に水を飲むことを心がけましょう。

また、レッスンだからといってできないポーズに無理して挑むのではなく、自分のペースを守ることも大切です。
無理な運動は熱中症に繋がりますし、ヨガのモットーにも反してしまいますからね。

ホットヨガの危険性2.温度差による自律神経の乱れ

多くのホットヨガスタジオでは、スタジオ内と更衣室の間には温度差があります。
また、当然ですが屋外とスタジオ内も温度差があることが多いです。

そのため、温度差によって自律神経を乱してしまうリスクがあるのです。

本来人間の身体には、外気の温度に応じて、自動的に体温を調節する機能が備わっています。
しかし、室内と屋外の温度差が激しすぎると、この体温調節の機能に不調が生じ、自律神経が乱れてしまうのです。

原理としては、夏場に怒るクーラー病と同じですね。

ですが、ホットヨガのレッスンは、基本的に1日に1度までしか受けられません。
自律神経を乱さないため、というのも、レッスン回数に制限がある理由のひとつかもしれません。

そのため、ホットヨガスタジオの規則に従い、1日に1度レッスンを受ける程度であれば、自律神経が乱れる心配はないと考えてよいでしょう。

ホットヨガの危険性3.無理なポーズ・負荷による怪我

ホットヨガをしていく中で、無理なポーズをしたり、無理な負荷をかけることで怪我をするというリスクもあります。
実際に、インストラクターの無理な指導で筋を痛めたという事故があったそうです。

しかし、基本的にインストラクターは、ひとりひとりにとって無理のないペースでレッスンを行うように勧めています。
そもそも、心地よく身体をほぐすことがヨガのモットーです。

ですから、無理にポーズを取らせたり、無理に負荷を高めようとしたりするスタジオやインストラクターは、ヨガのモットーに反していることになります。

質のいいホットヨガスタジオ、質のいいインストラクターを選んでいれば、無理な指導を受ける心配はないでしょう。

もちろん、インストラクターが「無理をしないように」と言っているのに、勝手に無理をしては意味がありません。
常に自分の限界を見極め、レッスン中は「心地よさ」を追求してくださいね。

ホットヨガを安全に行うためのルール

ホットヨガを安全に行うためには、スタジオのルールやインストラクターの指導を守ることが大切です。

どんなスポーツをやっていても、ケガをしたり体調不良になったりするリスクは常にあります。
そのことを念頭に置いて、無理のないペースでヨガのレッスンを受けましょう。

ホットヨガ特有のリスクとしては、熱中症と自律神経の乱れが挙げられますね。

熱中症は、こまめに水分補給を行うことで回避することができます。
温度差による自律神経の乱れについては一概には言えませんが、不調を感じたら無理せず、スタジオから出たり、レッスンを休んだりしてもいいでしょう。

まとめ

ホットヨガについてのリスクはしばしば語られていますが、実際には決して危険なスポーツではありません。

大切なのは、個人個人が自分自身としっかり向き合い、自分の身体や自分の限界に興味を持ってあげること。
丁寧なケアをしてあげれば、自然とホットヨガをしていく中でのリスクは回避できるはずです。

皆さんも安全に、心からホットヨガを楽しんでくださいね!